(1)はじめに
甲状腺にしこりを認めた場合、最も大事な事は良性か悪性か区別する事です。
※しこりの区別については甲状腺を専門に扱う外科の受診をお勧めいたします
(2)検査
良性か悪性かを区別するための検査として
・医師の触診
・超音波検査(エコー)
・細胞診(細い針を甲状腺に刺して細胞を採取し調べる方法)
・採血(稀に甲状腺ホルモンを過剰に産生するしこりがあります)
※当院では超音波検査(エコー)・細胞診は行なっておりません
(3)良性の腫瘍
以下の3種類に分類されます
・濾胞腺腫(ろうほうせんしゅ)→普通は甲状腺が腫れている以外には症状はありません。多くは、単発(一つ)の腫瘤(しこり)で大きさは様々です。癌の疑いのある場合やしこりが甲状腺ホルモンを産生している場合は手術を考えます。
・腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)→甲状腺内に大小様々なしこりを認め、結果として甲状腺全体が大きくなることがあります。癌の疑いのある場合・しこりが甲状腺ホルモンを産生している場合・甲状腺がかなり大きくなり気管や食道を圧迫している場合は手術を考えます。
・嚢胞(のうほう)→甲状腺のしこりの内容が溶けて液状になったもの。大きい場合や気管や食道を圧迫している場合に、注射針で内容を吸い取る事があります。また、治療法としては確立していませんがアルコールの一種であるエタノールを注入して縮小させるやり方もあります。
(4)悪性の腫瘍
・乳頭癌
・濾胞癌
・髄様癌
・未分化癌
・悪性リンパ腫
※これらの診断・治療は当院では行なっておりません